天使を率いる天界の大将軍が人間を裁こうとしている。ここで屈する運命なのか……?
~冒険の館:天上の神殿より~
天上の神殿より現れた大天使たちの使命は地上界を浄化することにある。このままでは地上に住む者全てが天使たちによって滅ぼされてしまう……。
~イベントクエスト:天上界の戦士より~
バベルの塔よりはるか上空に存在する天上界。そこに住まう天使たちが地上に審判を降ろさんとしている。今こそ滅びの運命に抗い、天使の長たる審判者に英雄としての資質を示すのだ!
~イベントクエスト:天の裁きより~
天上の神殿(N)
敵英雄:天界の審判者(外見:巨大天界の審判者) HP98 デッキ枚数62
※初手9枚 毎ターン3ドロー デッキエンド18ターン目
大天使戦士長☆4 ×4
大天使戦士☆4 ×20
大天使護衛☆4 ×20
霊魂剥離 ×6
天罰(45ダメージ) ×8
審判 ×3
浄化の地 ×1
天上の神殿(H)
敵英雄:天界の審判者(外見:巨大天界の審判者) HP137 デッキ枚数80
※初手12枚 毎ターン4ドロー デッキエンド17ターン目
大天使戦士長☆5 ×6
大天使戦士☆5 ×26
大天使護衛☆5 ×26
霊魂剥離 ×8
天罰(55ダメージ) ×8
審判 ×5
浄化の地 ×1
「魔大陸と輝ける竜」アプデ時に登場した期間限定ダンジョン第3弾……になるかと思われたが何故か、アプデから大きく遅れた開設になってユーザー達をじらしにじらせた、曰くのあるダンジョン。この開設遅れが致命となり、僅か2回の期間開設されただけで次の「天使と悪魔の迷宮」アプデのダンジョン魔界の門へと以降した為、長らく再登場を待つ根強い声が高かったが、昨今ようやく復活。
このダンジョン報酬の目玉報酬は何と言っても、ルーンの中でも非常に高いコスパを持つ希少ルーンである警戒ルーンの存在だろう。天上の神殿でしか手に入らない、このルーンの供給不足に長らく悩まされたプレイヤー諸兄も多いかと思われる。
ステージテーマは大天使系による英雄HP回復戦。敵英雄の名前とそのグラフィック元カードの名前が一致している珍しいダンジョン(でもコイツ天使族じゃないじゃん)。敵の使用スキルの全てが専用スキル。その仕様は以下の通り。
[霊魂剥離]敵ユニット1体を倒し、そのユニットのHP分英雄HPを回復。
[天罰]全敵ユニットと全敵英雄に雷属性ダメージ。ダメージは全敵ユニットと全敵英雄に分散。
[審判]全敵ユニットに対象の攻撃力×2の神聖属性ダメージ。ダメージ対象は再生、回帰、骸骨不可。
[浄化の地]自陣1×4マスに浄化の地を設置。
※浄化の地:このマスに侵入、停止した敵ユニットにかかっている状態効果を消す。無限ターン持続。
通常のバフだけでなく、種族強化などの永続バフをも無効化する。
このスキルは8ターン目に敵軍英雄から5マス目の位置にしか使用しない(Nでは9ターン目)。
ぬ~べ~の左手が使って来そうな名前してる霊魂剥離とは、沸き立つ血を無効化し守護系などで身代わる事も出来ない、待機無制限デスタッチと言えるスーパーな単体除去。ステルス、反射聖印か骸骨、石像鬼系能力でしか防げないオソロシヤ。だが、それよりこのダンジョンの最大の特徴なのが天罰であろう。砂漠要塞2面と神々の戦場にも全く同名のスキルが出てくるが完全なる別物である。権天使系の技を極大化したかの如きこのスキルは英雄にまでダメージを及ぼす恐ろしいスキル。
拡散ダメージなので場に展開している自軍ユニット数が少ないと英雄に大ダメージが蓄積していくという、ユニットを出し惜しめば惜しむ程痛い目を見るハメに。ただし、自軍ユニットが全くいないと使ってこず、1体でもいると使ってくるので中途半端に1体だけ味方がいる時が一番英雄HPが危険になるのには注意。また、このスキルは何故か一番上の英雄にはダメージが少ないという仕様になっている。HPが低いプレイヤーは最初から一番上に移動しておくのがセオリー。最初4ターンは使ってこないっぽいので、これはおそらく待機5スキル。水晶塔などの天罰受け要因の召喚は5ターン目まで待つ様にするとスムーズである。
あとは全列版聖なる審判も有してるが、まぁそれは良いや。それより浄化の地という、いかにもロコツな、迅雷速攻と反射ラムティア戦法へのガチメタカードを1枚だけ仕込んでいる。永続な上、敵陣側マスなので一度発動すれば消す手段は無い。ただし開幕8ターンという猶予があるので、それまでにコンボパーツを揃えるか、ティアを敵陣6マス目にまで到達させれば勝ち、という抜け道が用意されている。敵英雄のHPは期間限定の割には低いので、ハンパなパーティでさえ無ければ案外チョロい。
さて、天上のクリア法とか大分今更なのでどこか別の人に解説を譲るとして、ここからはコラム。余談として討伐CP報酬を限界まで取得したいのに、敵がデッキを使い切る前に敵英雄を倒してしまう事態を回避する手法についてでも言及する事にする。普通なら、敵英雄を倒してしまいそうなユニットを消して下さいとチャットで頼み込めば済む話なのだが、そうは問屋が降ろさず、他のプレイヤーの都合など関係なくどうしても早くクリアして帰りたい信条でプレイする方と同席するハメになる場合も少なくないだろう。
特にハードよりも敵デッキが尽きるのが遅いノーマルにもなると、こう言うパーティになってしまった場合に最後まで敵ユニットを出させるのは普通なら不可能。特に危険なのはバデン、影剣士、ティア、座天使の騎士隊長、グリーゼ辺りか。これらを反射聖印などと組み合わせて使われると敵英雄が撃沈されるのにさして時間はかからない。そういう場合、ノーマル専用デッキを作り味方を阻止できるカードを保険として入れているとCP悲劇を回避できる事がある。これは天上に限らない、大抵のCP式ダンジョンに共通の話。
狩人なら偽情報、神官なら聖なる審判、術師ならストーンがある。これらを手札に握っておけば、高い攻撃力に育った味方張り付きを除去するのは容易である。特に偽情報は普通にクリアする際でも、敵の大天使戦士長の侵攻を食い止めるのに大活躍するので腐りにくい。まぁ偽情報を大天使戦士長に使い過ぎて、敵の手札が精鋭ダブりしまくって最後まで大天使戦士が手札に残り、なかなか最後の一体を使い切らない内に敵英雄が倒れるという事故も誘発しうるスキルでもあるが。
逆にストーンは敵に使用すると却って大天使戦士長を強化してしまうという、普通にプレイする分には非推奨スキルなので採用が躊躇われる部分がある。普通なら大天使戦士長が後方にいる列を石化2マス封鎖してその列に戦士長を封印するぐらいしか使い道はない。短所としては、どっちもどっちだがメテオバーンでの代用も視野に入れるべきか。メテオを反射されたダメージは水晶塔も身代わってくれないのには注意。部屋主として一番上をキープしながらならある程度HPに余裕が出来るのでグリーゼや大天使戦士長に反射されても、セーフなぐらいのHPを維持できる公算は若干高くなる。ただ水晶塔などもみんなぶっ飛ばすので、使うのは相手が天罰を全部吐き出し終わる頃合いにしとかないと大逆転負けして大戦犯認定待ったなしである。
ただ、これらスキルはグリーゼの進行を食い止めるのにだけは全く使えない。グリーゼは単体で敵英雄を殴り倒す程の火力は無いのだが、一度張り付けてしまうとそのまま他の後続ユニットもかなり張り付きやすくしてしまうので、遅延を狙う時は案外かなりジャマである。そのグリーゼを妨害するのにも唯一効果があるのが戦士の全軍防御である。たった2ターン分だが、全ユニットの移動を停止させられるので張り付きを阻止して敵英雄を守る効果はかなり高い。ただし既に張り付いてしまった味方には無力なので、使うなら手遅れにならない内に発動する必要がある。他のスキルに比べて、危ないと感じたら気持ち早めの使用が必要である。
戦士で既に張り付いているユニットを妨害したいなら警戒命令がある。これで高攻撃力の自軍ユニットが敵英雄でなく敵ユニットを攻撃するように仕向ければ、敵英雄も大分延命できる。尤も、天上の場合は影剣士やティアにこれをやると却ってパワーアップさせてしまう可能性もあるので注意。また、全軍防御も警戒命令も浄化の地の上のユニットには無意味なので、足を止めたいユニットの立っている位置には要注意。
……まぁ……、色々書いたけれど、こういう妨害工作デッキを持ち出すのは本当に勝算が高い、というより高すぎて困るぐらいのパーティ状況に陥った時だけにしときましょう。勝つので精一杯なメンツでは、こんなスキルをデッキに入れている余裕などほぼありませんわ、それだけこのダンジョンは強い。余程の自信がない限り、こんな工作デッキ使ってたら良い笑いモンですわ。