召喚者のHPを~治療。
減少させられた自軍英雄のHPを守るという、直撃と対を為す能力であり、英雄のHPをまっしぐらに狙う速攻デッキと戦う際に活躍する、速攻メタ能力である(迅雷などワンキル速攻には凄く弱いが)。同時に、試合終盤のお互い敵英雄に張り付かれているダメージレース戦に突入した際にかなり優位に立てる能力でもある。英雄を敵の攻撃量以上のペースで回復し続けている限り、何ターン攻撃されても絶対に負けないという、ある意味無敵状態を可能とする。獰猛能力系ユニットや悪知恵などの狩人スキルのライフコスト軽減にもなるので、案外ガチメタではなく多少の汎用性も備えている能力。
張り付き攻撃や直撃はクリティカルがある一方で、このテの能力は回復量が常に一定だったり、聖療撃回復がブロックによって減少させられやすかったりする。従って、単純に同威力同数の直撃系能力と回復量の比べ合いをしたら、残念ながら徐々に負けていくのが摂理。飽くまでダメージ蓄積のペースを大きく鈍らせるだけのシロモノなので、早く問題の相手を除去しなければならない事には変わり無い。特に闘志、吸魂、座天使などの攻撃力を際限なく上げていく張り付きはすぐ凌ぎきれなくなる。対速攻における英雄回復は、敵の攻撃ユニットをこちらが排除し終わるまでの時間稼ぎ能力と考えるべきだろう。この能力単体で英雄を守り抜くのは難しい。
継続して英雄のHPを回復してゆくからこそ強いのであって、長く場に留まって戦わないと本領が出ない類のユニットである。敵の攻撃や除去から英雄回復ユニットを守り抜く体勢が整っていなければ、すぐ退場して焼け石に水の結果で終わってしまう。また、相手が英雄攻めよりも盤面制圧勝ちを重視しているビートダウン型などの場合、終盤まで満タン状態の英雄ライフを無駄に回復する能力になってしまう。やはりメタ刺しの正否に大きく左右されると言う、若干の不安定さは否みきれない。
ユニットの与える攻撃ダメージに依存する聖療撃の類による英雄回復は、攻撃力増強バフや反撃付与などで回復効率を劇的に高められる。だが、このテのダメージ回復は吸血や強襲と同じく、攻撃対象ユニットのその時点での残りHP以上の値を回復する事が出来ない。ゆえに相手は聖療撃ユニットに極小HPユニットをぶつけたり、そもそも誰も攻撃出来ない様にユニットを出し渋ったりスコップ消去したりして、回復をカラぶりさせるという処置を取って来たりする。これも英雄の受けるダメージと回復値とで競争しても負けやすい原因の一つである。
ユリンとサキ、熾天使系の聖者の霊句という例外を除いて、この類の能力で回復出来る対象英雄はそのユニットを召喚した英雄一人限りである。従って、2対2以上戦ではダメージが集中している方の英雄デッキに入っていないと効果が無駄になりやすい。直撃責めをしかけてくるダンジョンなどで回復ツールを使うプレイヤーは多く見られるが、ダンジョン戦は自軍英雄全員のHPを守らないと勝つのは難しいので、自分の英雄だけ回復しても焼け石に水なケースが殆どである。水晶塔に比べると、気休めでしかない効果と言える。
なお、水晶塔系や力天使系などの英雄へのダメージを肩代わりする能力などもそのユニットのHP分英雄HPを回復させているのに近いので、これらも同じ路線の能力と考えて良いだろう。ただしマリタや迅雷などの一発大ダメージ系の攻撃と、ニケやカジェスなどの英雄へのダメージが能力トリガーとなるユニットには、英雄肩代わり系の方が圧倒的に耐性が高い。その一方で、自らHPを削るせいでダメージ除去には凄く弱い。また、獰猛などのダメージコストは肩代わりできる一方、悪知恵などの「HP-」と記述されているライフコストには無効なのも注意。
英雄回復とそれに類する効果を持つカードリスト
大天使、大天使衛兵、大天使衛兵長、熾天使、熾天使の剣士、熾天使の剣士長
天界の騎士ケイト、太陽の雫リュディ、ソラノ花嫁ユリン、煌天使エリヴィーラ
振り袖のサキ、お菓子のベリー、ハイエロファント
天界の騎士ケイト、太陽の雫リュディ、ソラノ花嫁ユリン、煌天使エリヴィーラ
振り袖のサキ、お菓子のベリー、ハイエロファント
(牛乳ルーン、天使見習い、天使、聖天使、水晶の塔、秘法の水晶塔、秘法の祭壇
力天使、力天使隊長、力天使連隊長、光の力天使、使徒アルフレド
神の壁カマエル、聖なる誓いマリー、光の番人ミュラー
力天使、力天使隊長、力天使連隊長、光の力天使、使徒アルフレド
神の壁カマエル、聖なる誓いマリー、光の番人ミュラー
ガブリエル、ロミオEX、ホァン・メイファ)